fantasticのブログ

日々感じたことを、書いていきます

テレ朝「そもそも総研」老化は克服できる?

 14日の羽鳥モーニングショー

「そもそも総研」当日のテーマ

「老化は克服できるかどうか」が、興味深かった

L I FE SPAN (老いなき世界)の著者で、

ハーバード大学医学大学院のデビッド・A・シンクレア教授51歳に、玉川さんが、オンラインでインタビューしている


 高齢の視力を失ったマウスに、

若い動物や若い人の中でしか機能しない

3つの遺伝子を、視神経の中に導入し、

視力を失ったマウスの視力が、回復することに成功したそうだ(Nature2020 12月)

ここでの重要なポイントは、老化を疾患と

捉える、シンクレア教授の考え方だ

老化が疾患なら、新薬の研究開発が進み、

治療することにつながる

心疾患やアルツハイマーなどは、若い人は

あまりかからない

根本原因は老化であり、そもそも遺伝子自体、

老いるようにはできていないそうだ

がんの原因のひとつが、長く生きている間に

起こる、遺伝子のコピーの間違いだとは、

よく聞く

老化をしたまま、生き延びていることが、

原因と理解しても、いいようだ


 シンクレア教授の達成したいゴールは、

寿命を500年にすることではなく、

人生の最期の、何もできなくなってしまう

数週間だけ弱って、寿命を全うできるように

するということだ

高齢者本人の、QOLを向上させるだけでなく、

高齢者医療や高齢者介護の、負担額を減らし、現役世代の負担を、軽減させることに繋がる


 老化を病と捉える施策に、

国には舵を切って欲しい

そして、先進医療の範疇に留め置かないで、

必要な治療が、必要なところに実施できる

ように、標準治療を目指して欲しい

一部の人の治療である間は、医療費の削減までに、至らないと感じる

因みに、シンクレア教授らの用いた3つの遺伝子は、2012年ノーベル生理学・医学賞を

受賞された、山中伸弥教授が発見された

遺伝子の内の、3つだそうだ

ちょっと、現実味も帯びてくるけれど…

新型コロナの収束

 新型コロナは、いつ収束するのか…

スペイン風邪が、3年(足かけ4年)掛かった

そうだから

やっぱりその位の時間は、必要なのだろうか?


 スペイン風邪の流行した約100年前は、

抗生物質は発見されていなかったし、

スペイン風邪のワクチンはなかった筈だ

スペイン風邪の原因は、ウィルスではなく、

日本では、細菌だと考えられていたそうだ

ウィルスが、スペイン風邪より以前の、ロシアで1892年に発見されているので、

スペイン風邪の原因を、ウィルスだと

考えていた、専門家はいたかもしれないが…

(この辺はwebの情報と想像、悪しからず)


 と色々考えると、コロナウィルスの収束に

要する時間の方が、スペイン風邪より、

少なくて済んで良さそうだ

ワクチンの接種も始まった

100年前より、ウィルスや医療に関する

情報の蓄積もある


 それでも、スペイン風邪より早い収束とは、ならないような気がする

スペイン風邪の収束も、コロナウィルスの収束も、集団免疫を獲得することで、収束する

ということは、私たちの多くが感染するか

ワクチンの接種で、抗体を得なければならない

だからといって、一気に感染してしまうわけにはいかない

医療崩壊が起こる

健康弱者や高齢者は重症化する

トリアージで、救える命も救えなくなるかも

しれない

重症化する基礎疾患のある人や、

高齢者の感染を防ぎながら、

穏やかに収束させていくためには、

意外に、時間が掛かるような気がする


 スペイン風邪の収束は、健康弱者や高齢者

の命を失いながら収束したのだと思う

言い方は良くないが、ある意味、

効率的な収束の仕方だったのかもしれない

勿論当時の医療の最善を尽くしたことに、

疑いないけれど


 私たちは、基礎疾患のある人の命も、

高齢者の命も守りながら、

新型コロナを、乗り越えていかなければ

ならない

それは、思った以上に、時間がかかる

道程になるかもしれない

健康弱者や高齢者の命を守りながら、

新型コロナを収束させることは、

人類の誇りを賭けた、挑戦だと思う…

「100分de名著」と、伊集院光さん

 Eテレ「100分de名著」

ひとつの著書について、25分/1週を、4回

つまり、1ヶ月にひとつの書籍が紹介される

今月はマルクスの資本論を、経済思想家で、

大阪市立大学准教授の斎藤幸平さんが、

解説している


 資本論は、私たちの世代には、経済学に

特に興味がなくても、馴染みがある

若い頃に、大抵誰もが一度は手に取った

読破した者にも、最初の数ページで諦めた者にも、青春の指標ではあった

それを、マルクス研究最高峰のドイッチャー記念賞を受賞された、日本人初史上最年少受賞の斎藤幸平さんが、解説をされている

とても贅沢な時間だ

100分で、著者には僭越ながら、

読んだ気にもなる

更には、この番組を契機に、

改めて読まれる方も、いるに違いない


 あと楽しいのは、タレントの伊集院光さんの

コメントだ

彼はその著書に初めてか、余り詳しくはない

という、スタンスだ

にも関わらず、伊集院光さんの打てば響くような、対応が小気味いい

講師によっては、理解力のある生徒との

授業を、愉しんでいるかのような、雰囲気だ

そして、視聴者は、権威者の解説と、

伊集院光さんのコメント、両方を満喫できる


 今月は資本論だが、先月は「ディスタンスシオン」ブルデユー著だった

「伊勢物語」、「ペストの記憶」デフォー著、

「谷崎潤一郎スペシャル」、「純粋理性批判」

カント著等々

沢山の有名著書や、古典が紹介されてきた

ちなみに、来月は「黒い皮膚・白い仮面」

小野正嗣さんの著書のようだ

楽しみたい…